2025年09月22日 NEW
秋分の日と季節の変わり目を感じて ~京都ゆうゆうの里で迎えるお彼岸~
皆さま、こんにちは。京都〈ゆうゆうの里〉スタッフです。まだ少し夏の名残を感じつつも、朝夕はだいぶ涼しくなり、秋の訪れを実感する季節となりました。施設の庭園や遊歩道でも、少しずつ秋らしい風景が広がり、ご入居者の皆さまも自然の移ろいを楽しんでいらっしゃいます。今回は、9月23日の「秋分の日」とお彼岸をテーマに、季節の変わり目の過ごし方や、里での暮らしの様子をご紹介いたします。
1.秋分の日の意味とは
9月23日(火・祝)は「秋分の日」です。国民の祝日として定められており、「祖先をうやまい、亡くなった人々を偲ぶ日」とされています。また、秋分は昼と夜の長さがほぼ同じになる日であり、季節の大きな節目でもあります。昔から農作物の収穫を喜び、自然に感謝する行事とも結びついてきました。
京都〈ゆうゆうの里〉でも、この日を境に空気がぐっと澄み、秋の深まりを肌で感じられるようになります。日中の散策では心地よい涼風を受け、夜には秋の虫の声が響き、ご入居者の皆さまも自然と「季節が移り変わった」と実感されます。
2.季節の変わり目を健やかに過ごす工夫
昼夜の寒暖差が大きくなる秋分の頃は、体調を崩しやすい時期です。特にご高齢の方にとっては、冷えや乾燥に注意が必要です。スタッフは、館内の温度調整や衣服の着脱のアドバイスを行いながら、皆さまが快適に過ごせるようお手伝いしています。
あるご入居者は「毎朝の散歩で季節の風を感じると、体も心も元気になるの」とお話しくださいます。こうした習慣が、日々の健康維持につながっているのだと感じます。
また、秋の夜長は睡眠リズムが乱れやすいとも言われています。昼間の散歩や軽い運動で体を動かし、夜はリラックスした気持ちで休むことが、健やかな生活につながります。施設内の遊歩道や庭園は、気軽なウォーキングに最適な環境です。
3.お彼岸に込められた想い
秋分の日は「彼岸の中日」とも呼ばれ、ご先祖さまを偲ぶ大切な節目でもあります。「彼岸」とは、仏教において悟りの世界を意味し、春分・秋分の日を中心に前後3日間を合わせた7日間を「彼岸」と呼びます。
ご入居者の方々の中には、「昔は家族みんなでお墓参りに行き、おはぎを作った」と懐かしそうに話してくださる方もおられます。また、別の方は「今は遠出はできないけれど、里でおはぎをいただけるのが楽しみ」と笑顔を見せてくださいました。こうした言葉から、ご先祖さまへの想いが今も生活に息づいていることを感じます。
4.京都〈ゆうゆうの里〉で感じる秋の自然
京都〈ゆうゆうの里〉は、約11万㎡の広大な敷地に約700種の樹木や草花が息づく場所です。秋分の頃には、彼岸花が赤く咲き誇り、やがて木々が色づき始めます。敷地内の庭園や遊歩道を歩けば、虫の音や落ち葉の香りに季節の移ろいを五感で楽しめます。日々の散策を楽しみにしているご入居者も多く、「庭を歩くたびに違う景色が見られるから飽きない」とおっしゃる方もいます。自然の中で季節を味わうことは、心の安らぎや生活リズムの安定にもつながっています。
また、季節ごとにさまざまな場所へ出かけています。
昨年の秋には、京阪宇治駅からほど近い大吉山へ山登りをしました。
木々に囲まれた道を歩き、頂上に着くと宇治の町並みが一望でき、澄んだ空気とともに心がすっと晴れ渡るようでした。
仲間とともに眺める景色は、いつもより一層美しく感じられ、季節の移ろいを楽しむひとときとなりました。


5.秋の味覚と施設の食事
お彼岸といえば欠かせないのが「おはぎ」です。小豆の赤い色には邪気を払う意味があるとされ、昔から大切に食べられてきました。京都〈ゆうゆうの里〉でも、栄養士が監修するメニューの一つとして、お彼岸の時期にはおはぎが登場します。
「施設でいただくおはぎは、昔母が作ってくれた味を思い出す」と話してくださるご入居者もおられました。食事は単なる栄養補給ではなく、思い出や心のつながりを呼び起こす大切な時間であることを改めて感じます。
さらに、きのこ、栗、さつまいもなど秋の味覚を取り入れた料理も楽しめます。旬の食材には免疫力を高める栄養素が多く含まれ、体調を整える効果も期待できます。
6.まとめ
秋分の日は、自然の恵みに感謝し、ご先祖さまを想う特別な日です。京都〈ゆうゆうの里〉では、広大な自然の中で季節の変化を感じながら、健やかに、そして心豊かにお彼岸を迎えることができます。
これから少しずつ深まっていく秋。ご入居者の皆さまの声にもあるように、自然や食事を通して穏やかで心豊かな時間を重ねていただければと思います。
