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2025年10月24日 NEW

紅葉を待つ秋、心豊かに過ごすひととき 〜京都〈ゆうゆうの里〉で感じる季節のうつろい〜

こんにちは。京都〈ゆうゆうの里〉スタッフです。
朝晩の空気がすっかり涼しくなり、秋の訪れを感じる季節となりました。
今年は夏の暑さが長引いた影響で、紅葉の見頃も少しゆっくりのようですが、里の周りでも少しずつ木々が色づき始めています。

そんな中、私たちは「紅葉を待つ秋」を、音楽と食事の楽しみを通じて、入居者さまに感じていただけるよう心がけています。
今回は、心をやさしく包む音楽のひとときと、旬の味覚を盛り込んだ食卓の工夫についてご紹介いたします。

1. 音楽でつながるひととき

京都〈ゆうゆうの里〉では、音楽を通じた交流の場が日々の暮らしの中に自然に溶け込んでいます。カラオケサークルやハンドベルサークルなどの趣味の活動をはじめ、季節の行事にあわせた演奏会など、多彩な音楽活動が行われています。

なかでも特筆すべきは、ご入居者の中に、なんとご自身でリサイタルを開催されるほどの本格的な歌手の方がいらっしゃり、その方が毎月2回、集会室で「ゆうゆうコーラス」を主宰してくださっています。歌うことが好きな方であれば男女問わず自由に参加できるこの会には、毎回30名前後の入居者さまが集いみんなで楽しんでおられます。声を出して歌うことは、呼吸を整え、心のリフレッシュにもつながります。

音楽には、記憶を呼び覚ましたり、不安を和らげたりする効果があると言われています。心地よいメロディーに耳を傾けるひとときは、入居者さまにとって思い出とともに心がほぐれる大切な時間です。

カラオケサークルの様子                 

2. 食で感じる季節のうつろい

秋の楽しみのひとつ「紅葉弁当」。毎年実施している人気のお食事です。持ち帰りができるパック形式のお弁当で、食堂や居室はもちろん、敷地内の遊歩道やお茶室など、お好きな場所で自由に召し上がっていただけます。

お弁当の中身もとっても豪華で、紅葉ちらし寿司、秋野菜の炊き合わせ、帆立の旨煮、鮭の西京焼き、菊菜ともやしの和え物、焼き栗、フルーツ、すまし汁など、秋の味覚をぎゅっと詰め込んだ特別メニューです。赤や黄色を取り入れた秋色の献立で、食卓からも紅葉の気配を演出しています。

今年は紅葉の訪れが少しゆっくりですが、その分、赤や黄に染まる景色とともに楽しむ“紅葉弁当”が、ますます待ち遠しく感じられます。

毎年人気の「紅葉弁当」、今年は11月7日昼食の献立を予定しています。                 

3. 介護が必要になっても、「食べる・聴く」喜びを

介護が必要な方にも、できる限り「自分の口で美味しく食べる」「自分の耳で音楽を楽しむ」喜びを感じていただけるよう、やわらか食や刻み食などの介護食にも力を入れています。

同様に、音楽に親しむ時間も、聴くだけでなく一緒に歌う、リズムを取る、手拍子をするなど、無理のない範囲で“参加できる”仕掛けを大切にしています。

4.入居者さまの声と共につくる日常

定期的に実施している食事アンケートや、音楽活動に関するご意見箱を通して、入居者さまの声を反映しています。「あの曲が懐かしかった」「次は演歌を聴きたい」「もっと魚料理を」など、暮らしに直結する声が、日々の改善に活かされています。

こうした対話を通じて、一人ひとりの「楽しみ」を大切にした日常を積み重ねています。

5. 紅葉のように、ゆるやかに心満たす日々

紅葉が少しずつ色づくように、私たちの日常もゆるやかに、そして豊かに移ろっていきます。京都〈ゆうゆうの里〉では、音楽と食の力を活かして、心と体のバランスが整う暮らしを応援しています。

写真は以前開催をしました入居検討者向けの「紅葉狩りウォーキング」の様子です。

今年も紅葉の見頃が楽しみですね。
景色が色づき始めたら、紅葉狩りに出かけましょう。