2025年10月03日 季節・行事・暮らしの工夫 NEW
中秋の名月に癒やされて〜京都〈ゆうゆうの里〉で楽しむ秋の夜長
 
																	(中秋の名月の当日、月がとても綺麗に見えましたので施設内から撮影をしました)
1.中秋の名月~十五夜の意味と由来~
2025年の「中秋の名月(十五夜)」は、10月6日(月) です。
この日は旧暦8月15日にあたり、古くから月を眺めながら秋の収穫に感謝する風習が続いてきました。
「十五夜」とは、文字通り“15日目の夜”を指し、とくに旧暦8月の十五夜は「中秋の名月」として特別視されています。
この夜には、月見団子、すすき、里芋や秋の収穫物を供える風習があり、月を愛でながら秋の実りに感謝するという意味合いが込められています。
現代では、気軽に夜空を見上げるだけでも十分。秋の澄んだ空に浮かぶ月を眺めるひとときは、心を落ち着かせてくれます。
2.京都〈ゆうゆうの里〉で見る月風景
京都〈ゆうゆうの里〉は、京都府宇治市の自然に囲まれた広大な敷地にある介護付有料老人ホームです。四季折々の草花に囲まれた遊歩道や庭園が整備され、日々の暮らしの中に自然の美しさが息づいています。
なかでも秋の夜におすすめなのが、藤棚越しに眺める名月です。
春には藤の花が咲き誇るこの藤棚も、秋には月を眺める“天然の額縁”のような存在に変わります。つるの影が月明かりに浮かび上がり、静かな空気のなかでゆったりとした時間が流れます。
夜風を感じながら空を見上げると、藤棚の向こうに浮かぶまんまるの月。
それはまるで、日常にそっと現れる芸術作品のようです。
3.月見と心の健康〜「歌ごえサロン」で季節と心をつなぐ
夜空を見上げる行為は、科学的にも「リラックス効果」や「気分の安定」に寄与すると言われています。静かな環境で自然と向き合うことで、脳がリセットされ、睡眠の質や集中力の向上にもつながるとも考えられています。
また、季節の移ろいを感じながら過ごすことは、認知症予防や生活のリズムを整える上でも大切です。月を見ながら昔話に花を咲かせたり、歌を口ずさんだりすることも、心の健康を支えるひとつの手段になります。
そんな“歌”を通して季節を味わう機会として、
10月15日(水)京都〈ゆうゆうの里〉の集会室にて「歌ごえサロン」を開催します♪
この会は、職員がピアノ伴奏と司会進行をつとめる人気企画で、お元気な方から介護の方まで、毎回約30名ほどが参加されます。
歌うことで呼吸が整い、自然と表情も和らぎ、会場には和やかな笑顔が広がります。季節と心をつなぐひとときとして、楽しみにされているご入居者も多い行事です。
今回は、秋にちなんだ懐かしい歌を中心に、全12曲を予定しています♪


4.ご入居者とともに味わう秋のひととき
私たちスタッフも、日が暮れる少し前にお散歩に出るご入居者と一緒に、ふとした瞬間に月を見上げることがあります。
「今日はよう光ってるなぁ」「昔はすすきを飾ったわね」そんな一言が自然と会話を生み、ほっと心が温まるのです。
特別な行事を設けずとも、こうした日常の中のささやかな時間が、ご入居者にとっても、私たちにとっても大切な思い出になります。
今宵の空模様を楽しみにしながら、「また一緒に見ましょうね」と微笑み合う、そんな秋の夕暮れです。
5.まとめ
2025年の中秋の名月は、10月6日(月)。
京都〈ゆうゆうの里〉では、自然とともにある暮らしのなかで、こうした季節のうつろいをゆったりと味わうことができます。
藤棚越しに見上げる名月の美しさ。
そして、その月を一緒に眺める誰かがそばにいること
それこそが、京都〈ゆうゆうの里〉のかけがえのない日常風景かもしれません。
どうぞ皆さまも、秋の夜空に浮かぶ月を、心静かにお楽しみください。

 
	 
		